2017/09/29

夜間頻尿の原因・症状を知り対策する「夜間頻尿の4つの原因」

 

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寝ている間にトイレに行きたくなり目が覚めてしまう症状を夜間頻尿と言います。

夜間頻尿とは

正常 頻尿の疑い 頻尿
日中 4~7回 8~9回 10回以上
夜間 0回 1回 2回以上

夜間頻尿とは、寝ている間にトイレに行きたくて目が覚めてしまうことを言います。

回数としては1回で「夜間頻尿の疑いあり」、2回以上の場合は「夜間頻尿」です。

夜間頻尿は、男女共に高齢になるほど増加します。

最近の調査では、50代で約60%、80代では90%異常の人が夜間に1回以上トイレに行くと回答されています。

昼間頻尿と夜間頻尿で排尿回数がかなり差があると思いますが、これは夜寝ている間に作られる尿の量が、日中に比べて少なくなるしくみがあるからです。

これに関係しているのが、脳の下垂体後葉から出る「抗利尿ホルモン」というホルモンが大きな役割を果たしております。

抗利尿ホルモンは、腎臓で作られる尿を濃くする機能を調節しています。

このホルモンの分泌は昼間に少なく、夜間に多いのです。

ホルモンが少ない場合は、尿がうすくなって量が増えます。

ホルモンが多い場合は、尿が濃くなって量が減ります。

つまり、朝一のトイレで尿が濃いのは、抗利尿ホルモンの働きによるものなのです。

こういったことから、夜間は濃い尿が少しずつ作られるので、昼間頻尿と夜間頻尿の定義として回数がこれだけ違いがでているのです。

夜間頻尿の4つの原因と症状

夜間頻尿は言葉で表すと「寝ている間にトイレに行きたくなり目が覚めてしまう症状」ですが、この原因や症状は色々とあります。

こちらでは大きく4種類に分けてお伝えしたいと思います。

夜間頻尿の4つの原因と症状

1.尿の量が増えて夜間のトイレの回数が増える

2.一回で出る尿の量が少ないので夜間のトイレの回数が増える

3.睡眠トラブルにより夜間頻尿と勘違いをしてしまう

4.加齢による高齢の方の夜間頻尿

【夜間頻尿の原因1】尿の量が増えて夜間のトイレの回数が増える

これが夜間頻尿の原因の中で一番シンプルなのですが、単純に寝ている間に作られる尿の量が多いってことが原因です。

では、なぜ寝ている間に作られる尿の量が多くなってしまうのか?について3つお伝えしたいと思います。

  • 加齢による内臓機能の低下
  • 服用しているお薬による影響
  • 無意識による水分のとりすぎ

加齢による内臓機能の低下

年をとるにしたがって、心臓や腎臓の機能が低下していきます。

そうするいと日中の活動量が多い時は、必要な量の尿を作るところまで力が回せなくなってきてしまいます。

この理由により、やむをえず活動量が少ない夜間にかけて尿を作るようになります。

また、年をとってくると、先ほどの腎臓で作られる尿を濃くする機能を調節している「抗利尿ホルモン」が十分に分泌されないようになり、夜間の尿の量が増えてしまいます。

服用しているお薬による影響

現在服用しているお薬に利尿作用がある場合があります。

例えば、高血圧に使われる降圧薬や心臓病に使われる強心剤などです。

服用しているお薬が原因になってしまう場合は、かかりつけのお医者さんに相談されるのが一番です。

以下に、主な降圧薬の分類と、代表的な商品名を記載しておきます。

分類 商品名
利尿薬 フルイトラン、ラシックス、オイテンシン、アルダクトンAなど
βブロッカー インデラル、ミケラン、テノーミン、カルビスケン、メインテート、セロケン、セレクトールなど
αブロッカー ミニプレス、バソメット、デタントール、エブランチル、カルデナリンなど
αβブロッカー アーチスト、ローガン、アルマールなど
カルシウム拮抗薬 アダラート、ペルジピン、ニバジール、カルスロット、ヒポカ、バイミカード、コニール、アムロジン、セパミット、ヘルベッサーなど
ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬 カプトリル、セタプリル、アデカット、チバセン、ロンゲス、タナトリル、コナン、レニベース、インヒベース、エースコール、コバシルなど
AⅡ(アンジオテンシンⅡ)受容体拮抗薬 ニューロタン、ブロプレス、ディオバンなど

無意識による水分のとりすぎ

単純な話ですが、無意識に水分を取り過ぎていることが原因による夜間頻尿です。

意外にこれが原因な場合も多く、自宅に長くいる女性や高齢者では少なくありません。

1日の尿の量は、成人で1ℓ~1.5ℓと言われていますが、中には2ℓ~3ℓもの尿をしている人がいます。

こういった場合は、水分のとり方を変えるだけで、夜間頻尿が改善されます。

また、糖尿病の患者さんの場合は、糖分が尿に出る時に水分も一緒になって出ていくので、夜間の尿量が増える場合もあります。

【夜間頻尿の原因2】一回で出る尿の量が少ないので夜間のトイレの回数が増える

一回で出る尿の量が少なければ、その分何度もトイレに行きたくなります。

一回に出る尿の量が減る理由を3つ紹介します。

  • 過活動膀胱による夜間頻尿
  • 残尿が原因となる夜間頻尿
  • 小さくなった膀胱が原因の夜間頻尿

過活動膀胱による夜間頻尿

過活動膀胱とは、膀胱の病気であり膀胱の筋肉が勝手に縮んでしまう現象により、頻尿の症状が引き起こります。

トイレに行こうと思っていないのに、膀胱が勝手に収縮して尿を出そうとしてしまう症状があります。

なので、過活動膀胱になると、しょっちゅうトイレに行きたくなり、悪化するとトイレに間に合わなく尿漏れを起こしてしまいます。

こういった症状の過活動膀胱が、夜間頻尿を引き起こすことがよくあります。

残尿が原因となる夜間頻尿

前立腺肥大症(男性のみ)や糖尿病による神経障害を起こした膀胱は、尿が出し切れない状態となってしまいます。

これにより、一回に出せる尿の量が減ってしまうので、トイレに何度も行きたくなってしまいます。

前立腺肥大症の場合は、先ほどの過活動膀胱が併発する可能性がありますし、糖尿病の場合は夜間の尿量が増えたりするので、こういった病気から夜間頻尿が酷くなるケースは多いです。

小さくなった膀胱が原因の夜間頻尿

膀胱に尿がためられていますが、この膀胱が小さくなってしまったため、ためておける尿量が減って、その結果で夜間頻尿が起こることもあります。

膀胱が小さくなってしまう理由は以下の3つです。

  • 病気による膀胱の萎縮
  • 加齢による膀胱の萎縮
  • 手術による膀胱の萎縮

病気による膀胱の萎縮

膀胱結核では膀胱が小さくなってしまいます。

また、長い間の細菌感染や炎症で膀胱の炎症が続いた場合も、膀胱壁の組織が引きつれて硬くなり、膀胱そのものが小さくなることがあります。

加齢による膀胱の萎縮

加齢でも同じような変化がありますので、年齢を重ねると少しずつ膀胱は小さくなっていきます。

手術による膀胱の萎縮

なんらかの理由で、膀胱の一部を切り取る手術を行った場合、膀胱の容量が小さくなり頻尿の原因になります。

【夜間頻尿の原因3】睡眠トラブルにより夜間頻尿と勘違いをしてしまう

実際にはトイレに行きたくて起きた訳ではないのに、トイレに行きたくて起きてしまったと勘違いしてしまう場合です。

これは正確に言うと夜間頻尿ではありません。

眠りが浅い、夜寝ている間に起きてしまう、といった睡眠トラブルが原因で夜頻繁にトイレに行ってしまう状況です。

これは、本来は夜中に起きてしまったついでにトイレに行っているだけなのですが、尿意で目が覚めてしまったと思い込んでいるケースが多いです。

この可能性があると思った場合には、トイレにいった時間などをメモして、まずは自分に排尿トラブルはないことを自覚しましょう。

その上で、自然な睡眠リズムが取り戻せるように、日中に日光を浴びたり、軽い運動・ウォーキングなどをしてみましょう。

こういったことにより、睡眠が深くなり夜間のトイレの回数が減ることも確認されていますのでおすすめです。

また、高齢者の場合は睡眠が浅くなりがちです。

この原因は、メラトニンという睡眠を誘う物質の量が、年をとるにつれて減っていくことが挙げられます。

参考:体内時計と睡眠のしくみ | 体内時計を調節するホルモン、メラトニン | 体内時計.jp

【夜間頻尿の原因4】加齢による高齢の方の夜間頻尿

高齢者の夜間頻尿の原因は、複数の原因が重なって引き起こされている場合が多いです。

1つ1つの原因をつきとめて、適切な治療を行うことが大切です。

高齢者の夜間頻尿の原因は様々で、ここまでに紹介したことが色々と関わってきます。

  • 内蔵機能の低下
  • 服用しているお薬の影響
  • 生活習慣が原因
  • 病気による影響
  • 膀胱の委縮
  • 睡眠が浅くなる

内蔵機能の低下

年齢を重ねると、内蔵機能が低下するため日中の活動量が多いタイミングで、尿を作ることまで回せない場合があります。

これにより、活動量の少ない夜間に尿を作りますので、結果夜間頻尿になります。

服用しているお薬の影響

高血圧に使われる降圧薬や心臓病に使われる強心剤など、利尿作用があるお薬を服用していると夜間頻尿になります。

かかりつけのお医者さんに、現在服用しているお薬に利尿作用があるか相談されることをおすすめします。

生活習慣が原因

高齢者の場合、家にいる時間が多く、趣味に没頭していることも多いです。

水分を摂取するタイミングが多く、趣味に没頭している時などはどのくらい水分を取っているか気にしていない場合が多いです。

水分は喉が渇いた時に取るぐらいが丁度良いので、生活習慣を見直すことにより夜間頻用が落ち着くケースもあります。

病気による影響

前立腺肥大症や脳血管障害などの病気により、夜間頻尿になってしまうケースはあります。

膀胱の委縮

年をとるにつれて、膀胱は段々と萎縮していきますので、ためておける尿が少なくなり、結果夜間頻尿になることがあります。

睡眠が浅くなる

メラトニンという睡眠を誘う物質の量が、年をとるにつれて減っていくことが挙げられます。

睡眠が浅くなったことがきっかけで夜中目が覚めやすくなり、夜間のトイレの回数が増えてしまう可能性があります。

夜間頻尿の原因と症状のまとめ

夜間頻尿だと思われるケースを大きく分けて4種類紹介させていただきました。

原因は様々であり、症状も様々ですので、対策も様々になります。

夜間頻尿とは、夜寝ている間に1回以上、トイレに行くことを言います。

寝ている間は、日中より尿が作られる量が少ないので、寝たら朝まで起きないのが通常です。

夜間頻尿の原因は大きく分けて4種類ありました。

  1. 尿の量が増えて夜間のトイレの回数が増える
  2. 一回で出る尿の量が少ないので夜間のトイレの回数が増える
  3. 睡眠トラブルにより夜間頻尿と勘違いをしてしまう
  4. 加齢による高齢の方の夜間頻尿

それぞれ原因がことなりますので、症状や対策方法も変わってきます。

まずは、ご自身がどのタイプの夜間頻尿なのか?ってことを確認してから対策を考えましょう。

 

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