2017/11/20

過活動膀胱の原因・症状「過活動膀胱の薬(市販薬)と治療法について」

 

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今回は頻尿の原因の一つである「過活動膀胱」についてお話したいと思います。

過活動膀胱の症状とは

過活動膀胱の特徴は「急激な尿意」です。

通常尿意を感じたら、今の仕事を終えてからトイレへ行こう、電車から降りたらトイレへ行こう、などトイレへ行くまで多少我慢できます。

しかし、過活動膀胱の方の場合、尿意を感じたら我慢できる時間が極端に短く、状況によっては漏らしてしまうこともあります。(切迫性尿失禁)

さらには、突然尿意に襲われることがあるため、いつでもトイレへ行ける状態でないととても不安になります。

過活動膀胱の症状がある方は男女ともに年齢を重ねるごとに多くなっていきます。

今や40歳以上の12.4%がこの症状を経験し、悩んでいます。

なぜこのような症状が起こるのでしょうか。

過活動膀胱の原因について詳しく見ていきましょう。

過活動膀胱の原因とは

通常、膀胱に尿が溜まり、膀胱の筋肉である排尿筋が収縮を起こすことによりスムーズな排尿をすることができます。

過活動膀胱の場合、膀胱に尿があまり溜まっていない状態でも、排尿筋が収縮しだしてトイレへいきたくなってしまいます。

つまり、通常よりも膀胱が活動し過ぎている状態になります。

膀胱が活動しすぎる原因は、未だ明確には分かっていませんが、現段階で分かっている原因として神経系・粘膜のトラブル、前立腺肥大症、突発性のものがあります。

神経系のトラブルによる過活動膀胱

まず、神経系のトラブルについてです。

膀胱に尿がたまると、膀胱は脊髄神経を通して脳にサインを送ります。

この膀胱の状況を脳からの行動サインのやり取りで尿意、我慢、排尿をしています。

しかし、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害や脊髄損傷などにより脳からのサインが届かなかったり、脳へのサインが届かなかった場合、膀胱はどのタイミングで排尿していいのか分からなくなり、膀胱が勝手に活動し出します。

そのため、頻尿、尿漏れといった過活動膀胱の症状がでます。

膀胱の内側の粘膜のトラブルによる過活動膀胱

次に膀胱の内側の粘膜のトラブルです。

膀胱の内側にある粘膜にはたくさんの神経が張り巡らされており、膀胱ヘの刺激や緊張による膨らみを感知しています。

この神経が異常を感じると、膀胱が過敏になり異常に収縮し出します。

そのためトイレを我慢できないほどの強い尿意に襲われたりといった症状がでます。

前立腺肥大症による過活動膀胱

過活動膀胱の原因は膀胱自体のトラブルや神経のトラブルだけでなく、男性特有の前立腺が関係している場合もあります。

前立腺とは尿道の周囲を囲むように存在している、男性にしかない臓器です。

40代以降の男性の2人に1人はこの前立腺が肥大する前立腺肥大による症状に悩まされています。

前立腺が肥大すると膀胱の出口や尿道の圧迫、前立腺の緊張により、尿道を締め付けてしまい、尿が出にくい状態になってしまいます。

すると膀胱は尿を出そうと無理矢理活動し始め、膀胱の活動が異常に高まってしまいます。

その結果、過活動膀胱になってしまうケースがあります。

突発性による過活動膀胱

女性に多く見られる過活動膀胱の原因の一つに突発性のものがあります。

最も過活動膀胱になる確率が高いと言われていますが、原因が不明です。

突発性があるため、神経性のものとは考えにくいのが現場です。

女性に多いことから、骨盤底が出産や加齢で弱まっているのが原因でないかと言われています。

過活動膀胱の治療法・治療薬とは

過活動膀胱の治療には膀胱の収縮を抑える「抗コリン薬」の服用による治療が一般的です。

抗コリン薬は日本で頻尿の治療薬としてとても有名です。

今回は過活動膀胱に効果がある薬として紹介しますが、もともとは切迫性尿失禁(トイレに間に合わず漏らしてもらう症状)の治療のために作られた薬になります。

抗コリン薬の種類は、オキシブチニン(ポラキス)、プロピベリン(バップフォー)、ソリフェナシン(ベシケア)、トルテロジン(デトルシトール)、イミダフェナシン(ステーブラ、ウリトス)など数種類にも及びます。

ほとんどは、服用し始めてから約1週間、長くて1カ月ほどで効果を感じます。

抗コリン薬の種類にもよりますが、中には、喉が乾きやすくなったり、便秘になったりと副作用がでるものもあるので注意が必要です。

もし、副作用が辛い方は、薬の服用以外にも、電気や磁気で膀胱や尿道の神経を刺激させ、排尿を促すといった治療もあるため、医師と相談のもの治療法を決めていくと良いでしょう。

磁気による治療法は2013年に厚生労働省に薬事承認を受けたばかりの新しい治療法になります。

過活動膀胱の薬以外での治し方とは

先ほども記載したとおり、薬の副作用が辛い方、電気や磁気などでの治療を好まない方の場合、自分で過活動膀胱の症状を軽減させる方法があります。

一日で摂取する水分量を見直す

まず一つ目は、水分量を見直す。

日常生活の中で、知らず知らずのうちに水分を取りすぎてしまっている方も多いです。

水分は野菜などにも多く含まれており、飲み物としての水分補給の他に、食事で水分を多く含んだ食材や、スープなどで水分を多く摂取している可能性があります。

こまめな水分補給はとても大切ですが、利尿作用の強い飲み物や、体にとって余分な水分は尿量を増やす原因になります。

改めて、水分を「取りすぎ」ていないか見直してみましょう。

トイレの間隔を少しずつ伸ばしてみる

次にトイレの間隔を少しずつ伸ばしてみる方法です。

尿を膀胱にあまりためないでトイレへ行く状態が続くと、膀胱がだんだんと縮小してしまい、尿をためられない状態になってしまいます。

すると、頻尿状態が続き、過活動膀胱になりかねません。

無理のない範囲で少しずつ尿意を感じたら5分、10分とトイレの間隔を伸ばす訓練をしましょう。

尿意を感じたらすぐにトイレへ行かないと漏らしてしまうかもと不安になると思いますが、その場合、尿漏れパットをするなどして、膀胱に尿を溜めることを少し意識してみてください。

骨盤底筋を鍛えて過活動膀胱を軽減させる

最後に骨盤底筋を鍛えて過活動膀胱を軽減させる方法です。

子宮や尿道、膀胱、腸を支えている大切な筋肉である骨盤底筋。

女性は出産や加齢により女性ホルモンが減少するとこの筋肉が緩んでしまいます。

骨盤底筋が緩むとくしゃみや軽い衝撃などで尿漏れが起きてしまう原因になります。

骨盤底筋の鍛え方は道具を使うことなく、1人でできるので、日々の生活の中で意識して行うことができます。

骨盤底筋体操は、過活動膀胱の方だけでなく、過活動膀胱にならないための予防策としても十分に効果があるのでおすすめです。

過活動膀胱の原因と症状のまとめ

過活動膀胱とは膀胱の活動が異常に活発になってしまうことによりおこります。

初期の段階では、残尿感、トイレの回数が増えるなどの頻尿の症状、突然の尿意などの症状が起こりますが、悪化すると切迫性尿失禁などを起こしてしまう恐れがあります。

原因としては、神経・粘膜によるトラブル、前立腺肥大症、突発性のものなど様々です。

過活動膀胱は抗コリン薬の服用により短くて1週間、長くて1カ月程度で改善しますが、副作用が強いです。

そのため、薬以外の治療法として、電気・磁気などをあてて行うもの、生活改善によって軽減する方法などもあります。

過活動膀胱は突然の我慢できない尿意に襲われるため、尿取りパットやおむつなどで尿漏れを防ぎ、はやめに病院へ行き治療しましょう。

頻尿(夜間頻尿)の原因と症状について

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