2017/11/20

頻尿対策の薬「抗コリン薬・抗生物質・膀胱平滑筋弛緩薬の違い」

 

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今回は頻尿対策によく使用される薬についてお話したいと思います。

頻尿の薬「抗コリン薬」とは

膀胱を収縮させる命令はアセチルコリンという物質によって行なわれています。

抗コリン薬を服用することにより、アセチルコリンの働きを抑えます。

アセチルコリンの働きを抑えることにより、膀胱の異常な収縮を抑え、膀胱を通常の働きに戻す効果があります。

抗コリン薬は、頻尿症状、過活動膀胱の症状が出ている方などに処方されますが、もともとはトイレまで間に合わず漏らしてしまう切迫性尿失禁の方の治療のために作られた薬でした。

また、尿路結石や胆石などでの痛みを緩和させる種類もあります。

抗コリン薬の副作用とは

抗コリン薬は飲み始めてから長い方で1ヶ月、短い方だと1週間で効果を感じられます。

現在、日本で頻尿の治療薬として使われている抗コリン薬には複数種類があり、症状によって処方される種類が異なってきます。

中には、副作用が強いものもあり、便秘や喉が乾きやすくなったりといった症状がみられます。

頭痛、めまいなど、日常生活で支障がでる場合もあるため、服用には注意が必要です。

主な抗コリン薬の種類

先ほどもお伝えした通り、抗コリン薬には複数種類あります。

その中でも代表的なものが以下の5つになります。

オキシブチニン(ポラキス)

膀胱が勝手に収縮するのをおさえる作用があります。

また、膀胱の筋肉がゆるみ容量が大きくなるので、たくさん尿がためられるようになります。

そのような作用から、いろいろな病気が原因の頻尿や尿意切迫感、尿失禁の治療に用いられます。

プロピベリン(バップフォー)

※オキシブチニン(ポラキス)と同じ

ソリフェナシン(ベシケア)

過活動膀胱は、日頃から尿意切迫感があり、頻尿や夜間頻尿をともなうことが多い症状症候群です。

突然に強い尿意を生じ、我慢できないほどでつらいです。

人によっては、その直後に尿漏れを起こしてしまうこともあります。

このお薬は、そのような過活動膀胱に有効です。

膀胱がむやみに収縮するのをおさえ、その容量を大きくし、たくさん尿がためられるようにします。

尿意切迫感をはじめ、尿の回数が異常に多い頻尿、夜間頻尿、急な尿意のあとの尿漏れなどの治療に用います。

トルテロジン(デトルシトール)

※ソリフェナシン(ベシケア)と同じ

イミダフェナシン(ステーブラ、ウリトス)

※ソリフェナシン(ベシケア)と同じ

抗コリン薬を服用すると、場合により、残尿量が多くなりすぎたり、少なすぎてしまうことがあるため、残尿量を測定しながら、薬の量を調整する必要があります。

抗コリン薬の注意点(前立腺肥大がある場合)

抗コリン薬は膀胱の収縮が抑えることにより、残尿量を増やし、頻尿や過活動膀胱の改善につながります。

しかし、頻尿、過活動膀胱などの症状の原因が、前立腺肥大症だった場合、抗コリン薬の服用だけでは改善されません。

前立腺肥大症は尿道が圧迫されている状態なので、まずそこの改善をするために、αブロッカーと抗コリン薬を一緒に服用する必要があります。

αブロッカーは、前立腺肥大で狭くなっている尿道の筋肉を緩め、尿を通りやすくする働きがあります。

αブロッカーの代表的なものとして、プラゾシン(ミニプレス)、ウラピジル(エブランチル)、ナフトピジル(アビショット、フリバス)、タムスロシン(ハルナールD)、シロドシン(ユリーフ)などがあります。

αブロッカーと抗コリン薬をうまく組み合わせて服用することにより、前立腺肥大症が原因の頻尿や過活動膀胱の症状は治まります。

頻尿の薬「抗生物質(抗菌薬)」とは

頻尿の最も原因となっている膀胱炎や、尿道炎、前立腺炎などは、細菌感染によって炎症が起きます。

膀胱、尿道、前立腺が細菌に感染するとその部分から脳に向けて強い刺激が送られ、少量の尿だけで、トイレへ行きたくなる頻尿の症状がでます。

細菌が原因のこのような症状には菌を殺すために抗生物質(抗菌薬)の服用が有効的です。

細菌感染後1日から数日以内に症状が出始め、同時に排尿痛や下腹部の痛み、尿が細菌によって濁りはじめます。

尿検査を行い、原因となっている菌を特定し、その菌にあった抗生物質を服用することにより、数日以内に症状が和らぎます。

抗生物質を服用する際、頻尿の症状は細菌が原因なのか、細菌にあった抗生物質が処方されているかが治療するポイントとして重要になります。

抗生物質(抗菌薬)の注意点

先ほどもお伝えした通り、抗生物質を服用しても症状が治まらない時は、細菌が原因でない可能性が非常に高いです。

特に、膀胱結石、膀胱結核、がん、前立腺肥大症なども頻尿の症状がでるため、抗生物質が処方される場合があります。

数日経っても症状が落ち着かない場合はすぐに病院で受診しましょう。

また、抗生物質は必要な量を必要な間隔で服用することがとても重要です。

体内で抗生物質の濃度を保つことで、細菌を攻撃し続け、尿として体外へ排出してくれます。

抗生物質を服用すると尿が濃くなるのはそのためです。

頻尿の薬「膀胱平滑筋弛緩薬」とは

膀胱にたくさん尿を入れるため、膀胱の筋肉を緩める薬を膀胱平滑筋弛緩薬(ぼうこうへいかつきんしかんやく)といいます。

その中でも、フラボキサート(ブラダロン)は、膀胱の平滑筋に直接働きかけ、筋肉を緩める効果があります。

こちらの薬は、抗コリン薬と比べて効き目はゆっくりですが、その分副作用は少ないため、安心して服用できます。

頻尿の薬まとめ

何が原因で頻尿になってしまったかがとても重要なポイントになってきます。

細菌が原因(膀胱炎など)の頻尿の場合、抗生物質を服用することにより、体内の菌が減り、頻尿の改善へ繋がります。

また、膀胱の容量が小さくなってしまい、頻尿の症状に悩まれている方の場合は、膀胱平滑筋弛緩薬を服用することにより、膀胱の筋肉を緩め蓄尿しやすくします。

その他、主な頻尿の薬となっているのが、抗コリン薬になります。

抗コリン薬は、もともとは切迫性尿失禁の方のために作られていましたが、近年では膀胱の異常な収集を抑える効果があるため、頻尿や過活動膀胱などの症状で悩まれている方の薬となっています。

頻尿(夜間頻尿)の原因と症状について

頻尿(夜間頻尿)の原因は様々であり、その症状も様々です。

頻尿(夜間頻尿)について、詳しくは以下でお話させていただいております。

頻尿の原因となる病気の原因と症状

頻尿の原因となる病気は様々です。

頻尿の原因として多い病気の原因と症状について、詳しくは以下でお話させていただいております。

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