「頻尿」とは?原因の違う頻尿の症状を10人の体験談でそれぞれ解説

 

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頻尿の定義では、日中8回以上、夜中に1回以上、トイレに行く様であれば頻尿の疑いがあるとされます。

「頻尿」とは

正常 頻尿の疑い 頻尿
日中 4~7回 8~9回 10回以上
夜間 0回 1回 2回以上

頻尿とは、尿が近くなりトイレに行く回数が増える状態のことを言います。

具体的な数字で表すと上記の様になり、起きている間の日中に8回以上トイレに行くと昼間頻尿の疑いがあり、10回以上ではたしかに昼間頻尿と言えます。

また、寝ている間である夜間では、1回でもトイレに行くようなら夜間頻尿の疑いがあり、2回以上では夜間頻尿とされます。

頻尿は、起きている昼間と寝ている夜間と分けて考える必要があります。

頻尿の症状や原因は様々

「昼間頻尿」と「夜間頻尿」といっても、それぞれ症状は色々とあります。

酷い尿意に悩まされる人、尿の出が悪いので何度もトイレに行く人、尿を出す時や尿をためている時に不快感や痛みを感じる人もいます。

頻尿の症状もいろいろとありますが、その理由としては頻尿の原因もいくつもあるためです。

  • 「急性膀胱炎」による頻尿
  • 「前立腺肥大症」による頻尿
  • 「過活動膀胱」による頻尿
  • 「心因性」の頻尿
  • 「間質性膀胱炎」による頻尿
  • 「糖尿病」による夜間頻尿
  • 「高齢者」の夜間頻尿
  • 「脳梗塞」後の頻尿

頻尿の症状や原因を理解するために、10人の頻尿体験者のお話を以下で紹介させていただきます。

「急性膀胱炎」による頻尿(Aさん・28歳・女性)

Aさんは結婚2年目でショッピングセンターで働いていますが、最近は忙しくて帰宅も遅くなる日が続いている状態でした。

仕事が忙しい中、風邪気味ながらも店前の特設売り場で販売を担当している時期に頻尿になりました。

この時期は、冬で寒い中お客さんの対応に追われていたので、食事やトイレを後回しにして働いていました。

そんな夜。

「あれ?いつもよりトイレに行きたくなるな。。」

家でよくみている映画を何度も止めながら、トイレに行くことになりましたし、トイレに後でもなんだかスッキリしないのです。

この時に、残尿感を感じました。

次の日になると、排尿する時に刺さるような痛みを感じるようになっていたのです。

それからは、トイレに頻繁に行きたくなる上に、毎回排尿時に痛みを感じるのです。

また、それにプラスして腰にも痛みが出てきましたので、急いでかかりつけの内科へ行きました。

症状を説明したところ、尿検査を受けることになり、検査結果は「急性の膀胱炎」であることがわかりました。

急性膀胱炎による頻尿の注意点

Aさんの頻尿は、急性の膀胱炎によるものでした。

急性膀胱炎は、性的な活動のある年代の女性によくみられます。

今回は早めに受診したことにより、症状も軽く短期間で治りましたが、症状が進み悪化すると血尿が出たりもします。

また、急性膀胱炎を繰り返していると、慢性膀胱炎になり、完全に治りづらい状態にもなってしまいますので、早めの受診をおすすめします。

「前立腺肥大症」による頻尿(Bさん・63歳・男性)

Bさんは定年退職まで勤めて、現在は趣味にボランティアに第二の人生を充実させている時でした。

第二の人生を充実させているところでしたが、最近はなんだか寝起きのスッキリとした感じがない日々が続いています。

原因は分かっていて、夜中のトイレなんです。

若い頃は布団に入って目が覚めればもう朝だったのに、最近では2度も3度もトイレに行きたくなって目が覚める状況が続いています。

こういったことにより、夜ぐっすりと眠ることができないので、なんだか疲れも溜まってきている様に感じています。

また、ボランティア活動で若いスタッフとトイレに入った時、彼の排尿の音はやけに元気がよく、さっとトイレを済ませて出ていきましたが、Bさんは量が少ないうえに勢いが弱く時間もかかるのです。

その上、なんだか下っ腹がスッキリとしないような気もし、「俺ももう年かな。。」と気分も落ち込みがちです。

夜中のトイレを心配した奥さんに勧められて、泌尿器科を受診することになりました。

尿検査、超音波検査、採血を受けた結果「前立腺肥大症」であることがわかりました。

前立腺肥大症による頻尿の注意点

前立腺肥大症は、肥大した前立腺に押されて尿道が狭くなってしまっている状態です。

その為、トイレに行っても尿が少ししか出ないので、結果トイレの回数が増えてしまいます。

Bさんの様な夜間頻尿は、他にも色々と原因がある為、一概に前立腺肥大症特有の症状とは言えません。

また、前立腺肥大症と前立腺がんの初期症状はよく似ているため、お医者さんによる判別が不可欠です。

前立腺肥大症は、初期症状であれば薬物治療だけで症状を改善させることができますので、早めの受信をお勧めします。

また、前立腺肥大症では、尿道が狭くなり尿が出にくい状況が続くため、膀胱が異常な働きをし始めてしまうことがあります。

このことについては次の体験談でお話させていただきます。

「過活動膀胱」による頻尿(Cさん・53歳・男性)

Cさんは現役のサラリーマンで、50歳を過ぎたころからトイレに行く回数が増えてきました。

仕事中、会社のトイレで気づきましたが、今日も7回目のトイレです。

夜間のトイレも2回以上行きたくなるのは勿論ですが、会社員なので昼間のオフィスで何度もトイレに立たなければならないのは、周囲の目が気になり何とも嫌な状況です。

こういったことから、1年ほど前に会社の近くの泌尿器科クリニックを受信したところ、前立腺肥大症と診断をされαブロッカーを処方され、その後きちんと飲み続けていましたが、少しはよくなった気がするものの症状はあまり変わりません。

なので、再度泌尿器科で状況を伝えたところ、前立腺肥大症だけでなく「過活動膀胱」と診断されました。

過活動膀胱による頻尿の注意点

前立腺肥大症の症状は、前立腺による尿道の圧迫によって起きるだけではありません。

尿道の通りが悪いことが関係して、膀胱にも異常をきたし頻尿になることがあり、これが過活動膀胱です。

前立腺肥大症の半数の人が、過活動膀胱になるというデータもあるぐらいです。

前立腺肥大症の治療薬と過活動膀胱の治療薬は異なるため、正確に見極める必要があります。

「過活動膀胱」による頻尿(Dさん・55歳・女性)

Dさんは、ベンチャー企業の社長さんで、得意先との商談や販促会議など忙しい日々を送っています。

いつも社員をリードして引っ張っていくDさんですが、最近は思うように仕事に集中ができない状況であり、且つそれが社員にも伝わってしまっている状況です。

最近は、会議や商談中に思いがけない尿意を感じることが多くなったのです。

今までは、逆に尿意を忘れて仕事をしているぐらいだったのに、同じ状況でも尿意を感じることがとても頻繁になってきたのです。

尿意を感じる回数は、日ごとに多くなっていき、1日に何度かは我慢できないような激しい尿意を感じるようになりました。

なのでDさんは、仕事の関係で大切な電話にちゃんと出れるように、最悪漏らしてしまったときの為に、生理用のナプキンを付けていましたが、臭いも気になります。

こういった状況が続き、いつ尿意が来るのか?と気が気ではなく仕事に集中できなくて困り果てていました。

忙しい仕事の合間を縫って、泌尿器科を受診した結果「過活動膀胱」であることが判明しました。

過活動膀胱の注意点

過活動膀胱の症状は、突然の強い尿意と頻尿が特徴で、悪化すると尿を漏らしてしまうこともあります。

先ほどの(Cさん・53歳・男性)の様に、前立腺肥大症が原因だとわかる過活動膀胱ではなく、Dさんの様に女性では原因不明の過活動膀胱になるケースが多いのです。

膀胱の活動を抑える抗コリン薬で症状は改善できますので、早めの診察をおすすめします。

「心因性」の頻尿(Eさん・25歳・女性)

Eさんは、頻尿の症状により、この1年近くほとんど遠出をしていません。

Eさんの頻尿の症状は、乗り物に乗ったり、広くない屋内に入ったとたんにトイレに行きたくなるのです。

Eさんは、自分では意識されていませんでしたが、母親によると小さいころから緊張するとトイレが近くなる子供だったとのこと。

幸い、中学から大学にかけてはこういった症状は見られませんでした。

しかし、就職活動中に面接先へ電車で向かう途中「面接中にトイレに行きたくなったらどうしよう。。」と思い立ち、一回乗った電車を降りてトイレに行ったことを切っ掛けに、頻尿の症状が出てきてしまいました。

一度の心配事から電車を降りた経験により、これ以降は電車に乗っただけでも気になって、次第には尿意を感じ電車を降りることもしばしば出てきました。

就職してからは、仕事の関係もあり頻尿の症状は悪化していき、ついには映画館やエレベータの中でも尿意を感じるようになりました。

半日程度でも10回以上もトイレに行くこともあります。

「(通勤の電車内で)またトイレに行きたくなったらどうしよう。。」

「(会社でも)もしかして変な病気にかかっていたらどうしよう。。」

こういった気持ちが強くなっていきましたが、不思議と自宅にいる時は尿意を感じることはありませんでした。

勿論、寝ている間の夜間頻尿の傾向もありません。

気にしていても疲れる一方だったので、恥ずかしい気持ちを抑えて泌尿器科を受診したところ「心因性の頻尿」と診察されました。

心因性の頻尿の注意点

心因性の頻尿の場合、まずは体に異常がないか検査し、問題がないことを確認した上でカウンセリングなどに入ります。

次に、お医者さんと患者さんがお互い頻尿の症状を確認するために、頻尿日誌をつけることが一般的です。

頻尿日誌をつけることにより、自宅ではあまりトイレに行っていないことに気付けたり、思っていたより会社でもトイレに行っていなかったりと、精神的に安心する気持ちが湧いてきます。

「間質性膀胱炎」による頻尿(Fさん・48歳・女性)

Fさんは、1年ほど前からなかなかよくならない膀胱炎に悩まされていました。

1年前、急にトイレが近くなり、我慢できないぐらいの尿意が頻繁に感じるようになり、近所の内科を受診しました。

若い頃に膀胱炎になったことがあり、その時の症状と似ていたのですぐ病院に行きました。

以前は、処方された薬を飲むことによりすぐに膀胱炎は治ったので、今回もすぐ治ると思い安心していました。

しかし、2週間経っても1ヶ月経ってもなかなか治りません。

病院の先生も薬を変えてくれたりしましたが、一向によくなる気配はありません。

また、「尿からは細菌は見つかりませんでした」とのことで、気持ちの問題とされ精神安定剤を出されましたが効果がありませんでした。

こうしていくうちに、尿がたまってくると膀胱に痛みを感じるようになり、内科ではなく泌尿器科に行くことにしました。

ここでは、急性ではなく慢性の膀胱炎と判断され、新しいお薬をもらいました。

しかし、症状は良くならず、むしろ段々とひどくなっていきトイレは30分おきになり、痛みが強まると経っていることさえ苦痛なぐらいの痛みになってきました。

そうこうしている間に、泌尿器科に新しい先生が入ったので、改めて診察をしてもらったところ「間質性膀胱炎」であることがわかりました。

間質性膀胱炎による頻尿の注意点

間質性膀胱炎の場合、原因・治療法などが明確に定まっている訳ではありませんので、症状を見ながら都度治療となります。

また、以前まで日本では間質性膀胱炎はあまり知られていない病気だったため、泌尿器科を受信しても十分な対応をしてもらえないこともあります。

こういった体験談のような症状を感じた場合は、専門医のいる泌尿器科を受診することをおすすめします。

「糖尿病」による夜間頻尿(Gさん・58歳・男性)

Gさんは、会社役員であり、長年の接待が原因なのか、数年前に糖尿病と診断を受けています。

糖尿病の診断を受けてからは、運動療法と食事療法を続けようとしています。

仕事が忙しくなかなか運動が出来ていない状況ですが、奥さんのお蔭で食事療法は継続できています。

しかし、最近になり夜中に何度もトイレに行くようになりました。

また、夜中のトイレは毎回大量の尿が出るのです。

自分の年齢を考え、前立腺肥大症による頻尿の症状かと思ったGさんは、泌尿器科を受診することにしましたが、排尿のトラブルを起こすほど前立腺は肥大していないといった結果でした。

しかし、夜間頻尿は続き、毎回大量の尿が出ることが心配だったGさんは、糖尿病の診察の際にこの夜間頻尿の症状を話してみることにしました。

すると、糖尿病が関係しているかもしれないという話になりました。

糖尿病の患者さんは喉が渇くので、無意識のうちに水分を多く取り過ぎている場合があります。

単純にこれが原因となり、尿の量が増えてしまうこともあります。

また、糖尿病が進行すると、膀胱の神経に不具合が起こって、膀胱の感覚が鈍ったり、尿をしっかり出しきれなくなることがあります。

「膀胱に尿が残っている、尿の勢いが弱くなる」こういった原因により、何回もトイレに行くことになります。

糖尿病による夜間頻尿の注意点

中高年男性の夜間頻尿って聞くと、前立腺肥大症って考えがちですが、前立腺肥大症と糖尿病での排尿トラブルは泌尿に症状が似ているのです。

また、不運にも前立腺肥大症と糖尿病が重なってしまった場合は、さらに強い排尿トラブルに見舞われることになります。

糖尿病は自己コントロールが可能な病気なので、日々の運動&食事に気を使うようにしていきましょう。

「高齢者」の夜間頻尿(Hさん・76歳・女性)

Hさんは、高血圧はあるものの、足腰は元気で気持ちにも張りがあります。

Hさんは、ご主人亡きあとの一人暮らしを切り盛りし、趣味の俳句や絵手紙を楽しんでいます。

しかし、夜中に3回も4回もトイレに行きたくなってしまうのが、唯一の悩みです。

特に、冬は寒くて動きづらいことにプラスし衣類もかさばって、脱ぎ着にも時間がかかり大変なので、病院で診察を受けることにしました。

診察を受けると、年をとると内蔵の働きが弱くなってしまうことにより、若い時より夜間に作られる尿の量が多くなるとのこと。

しかし、夜間頻尿の原因は他にもあるかもしれないとも言われました。

そこで出てきたのが高血圧の薬です。

血圧を下げる為の薬は、おしっこを出すことにより血圧を下げる働きをもつものがあり、Hさんが飲んでいるものはそれでした。

また、日々の生活を伝えていたところ、趣味の時間についついお茶を飲み過ぎていることも判明。

さらに、年をとると僅かな尿意でも目が覚めてしまうことが関係して、Hさんは夜中に何度もトイレに行っている状況だと理解できたので、生活習慣を見直すところから始めました。

「高齢者」の夜間頻尿の注意点

頻尿の定義でもお伝えしましたが、起きている日中は8回以上、寝ている夜間は1回以上を頻尿と呼びます。

この様に、人間の身体は寝ている時に作られる尿の量より、起きている時の尿の量のが多いのです。

寝ている間は、尿が濃く凝縮されて量は減りますが、年をとるとこういった機能が低下し、今までよりも夜間に作られる尿の量が増えてしまい、結果夜間頻尿につながります。

他にも、利尿作用のある薬を処方されているケースも多く、生活を見直すことにより夜間頻尿が落ち着くこともあります。

「脳梗塞」後の頻尿(Iさん・66歳・女性)

Iさんは、2ヶ月半前に脳梗塞の発作を起こして救急車で病院へ、その後入院生活をおくっていました。

入院中はカテーテルが入れられていたので、排尿の不自由は感じませんでした。

現在は、右半身に麻痺が残っているものの、リハビリで少しずつ回復してきています。

ようやく退院が決まったので喜んで帰ってきましたが、夜間にトイレに行きたくなることが多く、思うように動けないので夜中に旦那さんを起こしてトイレに何度も行くようになりました。

病院で相談してみると、脳梗塞の後遺症による過活動膀胱と言われました。

脳梗塞になり脳の神経にトラブルが起きると手足が麻痺してしまうのと同じ様に、膀胱の神経も調子が悪くなってしまうのです。

脳梗塞のリハビリをして、手足に麻痺が取れてくるまでこの夜間頻尿が続くのかと思っていたIさんでしたが、過活動膀胱を直接治す薬を処方してもらうことができました。

「脳梗塞」後の頻尿の注意点

脳血管障害後の頻尿は、手足の不自由と相まって多くの患者さんの悩みのタネです。

Iさんの場合は、神経トラブルによる過活動膀胱でしたが、カテーテルを入れている間に細菌に感染してしまい膀胱炎になるパターンなどもあります。

排尿時に痛みや尿に濁りがある場合は、早めの受診が必要です。

原因の違う頻尿の症状まとめ

頻尿になる原因は様々であり、頻尿の症状も様々です。

症状が同じだから、原因も同じって訳でもありません。

今回は頻尿の原因としてよく挙げられる以下の内容をお伝えしました。

  • 「急性膀胱炎」による頻尿
  • 「前立腺肥大症」による頻尿
  • 「過活動膀胱」による頻尿
  • 「心因性」の頻尿
  • 「間質性膀胱炎」による頻尿
  • 「糖尿病」による夜間頻尿
  • 「高齢者」の夜間頻尿
  • 「脳梗塞」後の頻尿

それぞれ、こういった原因により頻尿になってしまった体験談なので、今のあなたに一番合う症状はどれか探すのに役立てば幸いです。

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